2012年6月13日水曜日

岩手県認定の「食の匠」亡くなりました。

今から十数年前に岩手県が主導し、
地域の郷土料理の伝承者を「食の匠」として認定していました。
本村でも2人の方が認定されていましたが、
その1人は明戸地区の中村スヲさんです。
ジャガイモの粉をこねて丸く平らなお団子状にして、
小豆と一緒にお汁粉のように煮た「芋だんす」で、
以前開催していた「あけと土曜市」や、
青空市などのイベントで実践販売していました。
名前から、芋のダンス?ってどんなの?
と興味とともにお客様が集まっていたのを思い出します。

その中村さんが9日に病気のため亡くなられ、
11日火葬、そして今日13日、葬儀が行われました。
葬儀は、ここで生まれ、ここで生活し、ここで亡くなったのだから、
少しでも明戸らしく送りたいという遺族の意向もあり自宅葬で、
告別式のあと、葬列(70人程)を組んで墓地まで行きました。
数年前までは、地区総出で、葬列用に造花を作っていましたが、
時代の変化、生活体系・様式の変化、高齢化などで出来なくなりつつあります。
葬列はというと、
火縄、先灯籠、花籠・・・・・後灯籠と続きますが、
参列していただいた方々の持ち物を決めるのが、
昔から、結構気を使うし、一苦労なところもあります。
故人の親戚(本家、従兄、配偶者の関係)などのほか、
近所や友達、仕事関係など、
あちらも立てながらこちらも立てるというような感じです。
ま、葬列の読みあげの前に「不手際は、故人に免じて・・・」と、
お断りはするのですが。

中村さんは、生前は元気で明るく、郷土料理のほか、
踊り(大黒舞やマドロス)など、
自己流といいながら、自前衣装で本格的な感じで、
歳末助けあいの演芸会や地区のお祭りなどに出演して、
盛り上げていただきました。
P2090149.JPG
(在りし日の中村スヲさん)

享年74歳でした。
心から、ご冥福をお祈りいたします。(合掌)


0 コメント :

コメントを投稿