東日本大震災から2年9ヶ月目の本日、
倒壊した防潮堤の復旧工事の安全祈願祭が、
明戸浜の漁協の旧鮭ふ化場跡地で執り行われました。
��安全祈願祭が行われた会場)
これまでの施設は、
昭和45年に完成した高さ海抜9mの防潮堤に、
明戸川に水門を備えた保全施設となっていました。
しかし、大津波の前では一溜まりもなく大きく破壊され、
何時来るとも知れない災害への心配が増していました。
県営工事として今度整備されるのは、
防潮堤など延長約450m、
高さ海抜12m(地上から約10m)とこれまでより3mほど高く整備されます。
また、防潮堤の上は、県道として利用されることになっており、
完成すれば、車道7.5m、歩道2.5mの、
明戸浜と並行して走る道路になります。
工事費は10億数千万円、完成予定は、平成28年3月と、
��カ年に亘る大工事です。
��完成イメージ図)
今日の安全祈願祭に地区代表として出席した中村透自治会長は、
「防潮堤の工事は、何回か地区でも説明会が開催されたが、
なかなか着工が目に見えなかったので、話だけに終わるのでは?
と心配した時期もあった。
しかし、安全祈願祭を迎えて感無量だ。
これが着工し完成することで、明戸地区の皆さんも少し安心できると思う。
まずは安全第一で早期の完成を目指して進めてもらいたい
今日は何より動きだしたことが素晴らしいし、ありがたくうれしい。
関係の皆様に感謝したい。」
と、地区の皆さんの気持ちを代弁する話しをしていました。
��地区を代表して玉串奉奠の中村会長)
誰しも忘れてはいけない、心に留めて置きたいのは、
災害は何時、どのような形、大きさで来るかわかりません。
着工した防潮堤が出来ても、
明戸浜に今回襲来した大津波約21mは防ぐことはできません。
いち早く高いところに逃げることが何よりの安全対策であるということは、
言うまでもありません。
また更に防潮堤完成後は、両脇の全滅した防潮林を、
新たに植樹することにより再生する計画もされているとか。
その際には、地区はもとより出身の方や、
支援いただいている方々と共に、
防災意識を高めあいながら、
緑の再生も同時に進められればと、
夢を抱いています
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