地域の郷土料理の伝承者を「食の匠」として認定していました。
本村でも2人の方が認定されていましたが、
その1人は明戸地区の中村スヲさんです。
ジャガイモの粉をこねて丸く平らなお団子状にして、
小豆と一緒にお汁粉のように煮た「芋だんす」で、
以前開催していた「あけと土曜市」や、
青空市などのイベントで実践販売していました。
名前から、芋のダンス?ってどんなの?
と興味とともにお客様が集まっていたのを思い出します。
その中村さんが9日に病気のため亡くなられ、
11日火葬、そして今日13日、葬儀が行われました。
葬儀は、ここで生まれ、ここで生活し、ここで亡くなったのだから、
少しでも明戸らしく送りたいという遺族の意向もあり自宅葬で、
告別式のあと、葬列(70人程)を組んで墓地まで行きました。
数年前までは、地区総出で、葬列用に造花を作っていましたが、
時代の変化、生活体系・様式の変化、高齢化などで出来なくなりつつあります。
葬列はというと、
火縄、先灯籠、花籠・・・・・後灯籠と続きますが、
参列していただいた方々の持ち物を決めるのが、
昔から、結構気を使うし、一苦労なところもあります。
故人の親戚(本家、従兄、配偶者の関係)などのほか、
近所や友達、仕事関係など、
あちらも立てながらこちらも立てるというような感じです。
ま、葬列の読みあげの前に「不手際は、故人に免じて・・・」と、
お断りはするのですが。
中村さんは、生前は元気で明るく、郷土料理のほか、
踊り(大黒舞やマドロス)など、
自己流といいながら、自前衣装で本格的な感じで、
歳末助けあいの演芸会や地区のお祭りなどに出演して、
盛り上げていただきました。
(在りし日の中村スヲさん)
享年74歳でした。
心から、ご冥福をお祈りいたします。(合掌)
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