今年は、悲しいことに、
別れの多い年になってしまっています。
先週は、民生委員や農業委員、
更には自治会長などの要職を長く務めていただいた、
中村由松さん(新井屋(にいや)の父さん)が亡くなられました。85歳でした。
由松さんは、地区内で不幸があると葬儀や葬列など、
田舎の特殊な文化、大切な人生最後の儀式を手伝っていただきました。
今は葬儀屋さんをお願いして進めるの一般的なっていますが、
少し前までは、入棺から葬儀の進行はもちろん、
葬列のための「花吹き」(手作りの造花)や持つ人の順番、席決めなど、
地区の人の協力(結い)をいただきながらで、
全てその家で決めなければなりませんでした。
そのほとんどを教えていただいていた方が亡くなってしまい、
これまでの恩返しの意味からも、花吹きをしてお見送りをと思いましたが、
高齢化などの影響や、文責者も含めた経験不足もあり、
申し訳ないことに手作りすることが叶いませんでした。
それでも、少しでも昔ながらのやり方でと、ご家族の意向もあり、
葬列を組んで墓所までお見送りをさせていただきました。
(墓所での葬列の「撒き団子」。南無阿弥陀仏~~・・・)
田舎の葬儀は、究極の助け合い、結い取り(よいとり)と思っている文責者にとっては、
ただただ、申し訳ない思いでした。
いずれにしても、世代交代は来ることですが、
小さい集落この明戸にしては、今年は多すぎる
まだまだ、聞きたいこと一杯あったのに。
田舎の時計の針は、どことなくゆっくり廻っていると思っていたのに。
そして、亡くなられた皆さんにこれまでの感謝もしていないのに。
ただただ、残念です。
亡くなられた先輩の皆さんに笑われないように、
協力して地区を盛りたてて行かなければと思っています。(合掌)
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